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Cafe MIMIK(MIMIK)

第29回 味千ラーメンを食べてみました。

味千ラーメン(0538)、香港メインボードに上場する企業です。
味千の母国は、日本なのです。
熊本県に本拠を置く重光産業のブランドです。
ラーメン大好きの私も、この味千は食べたことがありませんでした。

香港上場会社は、日本からも出資しているようですが、基本的に
アジアでの経営権を買い取った香港企業のようです。
味千は、日本よりアジア、特に、中国、シンガポールで人気のようです。
ニューヨークにも進出しているみたいです。
現地人の舌にあうように、巧みに味を変化させる。
そういった細かな配慮で人気を得ているようです。「味千」の所以です。
特に香港、広東では、人気があるようですね。

この味千ラーメン、最近、「株式銘柄」としても注目されていますね。
一時に比べて、株価も下がったので、物色している人が多いのでしょう。
先日、ある台湾人の方から教わったのですが、中国では、農作物にしても
レストランにせよ、個人より企業でつくっているものの方が好まれるそう
なのです。企業の方が品質・安全管理が行き届いているだろうということで。

ところで、その味千、味はどんなものか。
偶然、お店が近くのショッピングモールの中にあることを発見しました。
知ってしまうと、居ても立ってもいられす、食べに行ってきました。
モールのフードコートのエリア内にある「味千」は、フードコートとは
まわりが有名店ばかりなので、少し苦戦模様。

ラーメンと炒飯を注文しました。
少し待たされました。
これは良い兆候です。
しっかりつくっている証拠です。

出てきました。
とんこつベースです。
麺は私好みの太さです。九州ラーメンには細麺が多いのです。
私は細麺は好きでありません。
叉焼もよくつくりこんでありました。
麺と濃厚なスープがからみ芳醇な味わいでした。
一緒に頼んだ炒飯も、一転して、薄味、ラーメンとよくあいます。
近頃のラーメン屋の炒飯はやたら濃い味のもが多いのです。
ラーメン屋としては、合格点、充分、関西でもやって行けます。
ただ、値段は下げる必要があります。

食べながら、私は、ここの味千の株を買おうか買うまいか
考えていました。
財務データは調べてありました。高PER。中国で急成長していること知っています。
ただ、飲食店は、すぐ真似されて、不毛な競争に陥ってしまうこともよく
あるとききます。ここの強みは何のでしょうか。ブランド力でしょうか。

まあ、当面私には手を出せない銘柄です。

2008/05/23