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Cafe MIMIK(MIMIK)

第17回 資源株に注目

私が株式投資について多くの事を学ばせていただいたのは、
邱永漢さんとウォーレン・バフェットです。
この2人、それぞれ銘柄選定の方法は違いますが、長期投資
という点では一致しています。
邱先生は成長株、バフェットは消費独占性のある割安株を
主な投資銘柄としています。
長期投資以外の共通点には、コモディティ銘柄を投資対象と
しないことがあげられます。
コモディティ銘柄とは、石油、鉱物などの資源株、
砂糖、魚、その他食料の原料を供給する企業の株のことです。
簡単に言ってしまえば、商品先物取引の対象となっている
商品を扱う会社の株のことです。

邱先生は、経済発展の恩恵を受ける銘柄は、資源を供給する企業より
資源を加工して製品に仕上げ、それを供給する銘柄であると言って
います。事実、日本の経済発展モデルそのものですね。
まあ、これは日本株投資では資源株がなかったということも
あると思いますが。

バフェットは、コモディティ銘柄は、商品に附加価値をつけることが
できず、商品価格のみで業績が左右されること、また商品にはブランドが
ないこと、例えば、石油はどこの石油を買っても同じであること、から
消費独占性はないと判断し投資対象としてはしていません。

ところが、そのバフェットが、コモディティ銘柄の代表とも言える
中国のペトロチャイナに投資した時は、世界を唖然とさせました。
バフェットが中国株を買ったことと、コモディティ銘柄に投資を
したことです。日本での中国株ブームは、邱先生の影響も大きいですが、
バフェットの影響も大きいですね。
(バフェットはその後、ペトロチャイナを売却しています。)

私は、邱先生の教えに従い中国株では工業化で恩恵を受ける銘柄を
探求してきました。
ところが邱先生の著作を再読し、HIQの過去記事を丹念に読んで
いくと、邱先生は中国では、資源株に注目していることがわかりました。
古くは石炭、最近ではレアメタルです。
石炭は中国の発展に不可欠なものであるため、レアメタルは、中国が世界の
供給源になっており、独占性があることに注目されているのではないでしょうか。
私は全く資源株の勉強をしてきませんでした。
やっと、資源エネルギー庁のWEBページをのぞきはじめたとこです。

中国株では、金鉱株、レアメタル株が妙味があるのではと思っています。
(もう遅いよなんて言われそうですが。)

2008/02/29