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Cafe MIMIK(MIMIK)

第10回 旅の本とスタイル

私は旅をするのが大好きです。
旅の本や紀行文を読むのも大好きです。
また、これまで出会うことができた人の多くで
人生が充実している日とは、旅を多くして
きた人たちでもありました。
なので、旅は大いなる生活の活力剤であると
思っています。

私は、高校生のときに読んだ、沢木耕太郎の「深夜特急」
に魅せられて、バックパッカーとなり世界中を
旅することが私の夢になりました。
そこで大学生になり、短い期間ですが、バックパッカーと
なり、西ヨーロッパを放浪しました。
当時は、まるっきりアジアに興味がありませんでした。

私の世代の多くの旅人は「深夜特急」触発組だと言われています。
触発される本は時代により違うみたいですね。
戦前・戦後は、「どくろ杯」「ねむれ巴里」などの詩人 金子光晴
の本の影響が強かった言われています。
そして1960年代には、
1961年 小田実「何でもみてやろう」
1967年 五木寛之「青年は荒野をめざす」が
が出版され、当時の若者に絶大な影響をあたえました。
もちろん当時のヒッピー文化の影響もありますが、
当時、長い旅の理由は、これらの本からというのが
多かったのでしょう。

ちなみに、私が最も好きな旅行記は、
村上春樹著「遠い太鼓」です。

「深夜特急」的旅のスタイルは、
目的地だけを決め、宿も決めず、その地に着き、
宿探しから始め、初歩会話程度の言葉を覚え、
必ず市場に行き、名所はあまり訪ねず、どちからというと
ダウンタウンに赴き、その国を理解するというものです。
当然、ガイドブックなんて持ちません。

私も「深夜特急」的な旅を続けてきました。

ところが、ここ最近、私の旅のスタイルが変化してきました。

2008/01/21