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30代からの中国留学(松尾勝)

第14回 安定を求める人の悲劇

安定を求める人は
真面目で努力する人が多いようで
何か大きな変化があった場合に、
現状を維持する為にかける労力も
並大抵のものではありません。

例えば、あるサラリーマンが
会社の業績不振など何かの理由で
毎月の給料が1割減となったとします。

変化好きの人ならば
これをきっかけに転職や
新たな行動に出るかも知れません。

でも、変化を好まない人の場合は
大体次のいずれかの行動をとります。

 ・残業や休日出勤などを進んで買って出る
 ・生活費を削る
 ・パートナーや親兄弟や親戚の力を借りる
 ・預貯金を切り崩して収入が減った分に充てる

人によって変えたくない部分が違うので
若干異なりますが、共通するのは
全て変化に対抗して現状維持するための
行動という事です。

・残業や休日出勤などを進んで買って出る

 →仕事を変えたくない。収入を減らしたくない。
  だから減った分に見合うだけ時間を増やす。

・生活費を削る

 →仕事も労働時間も変えたくない。
  だから出て行くお金を減らす。

・パートナーや親兄弟や親戚の力を借りる

 →仕事も労働時間も生活レベルも変えたくない。
  だから周囲に頼る。

・預貯金を切り崩して収入が減った分に充てる
 →当面の生活習慣と周囲の人間関係を変えたくない。
  だから将来の蓄えを今使う。

  但し、切り崩す預貯金がない場合
  (あるいは元々から預貯金がない場合)
  他の選択肢を選ぶか
  カードローンや借金をして生活を維持する
  という選択をする事になります。

最後はちょっと極端に思うかも知れませんが
消費者金融の利用者が千数百万人いて
更に、個人破産をする人が
年間で数十万人いる事からしても
真面目に世間一般では標準的と思われる
コースを進んできた人は、破綻する時も
型どおりのコースを進んでしまうケースが
意外に多いのではないかと感じます。

2005/10/27