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出会いは素敵な冒険(倫敦パンダ)

第57回 ユニークな日本の友人達。その1。

こんにちは。倫敦パンダです。

イギリスで出会った愉快な
日本の友人達の紹介をします。

大体は、関東地方か関西地方
出身者が多かったですね。

その中でも、当時ロンドン滞在中の
ユニークな友人達との出会いが。

一人は、関西出身の芸術家の卵。

イギリスに来た理由は、
ロンドンでプロの切り絵作家として
成功を収め日本凱旋を狙った
自分の夢を持った野心家。

日本では、アルバイトでモデルをしながら、
渡英前は、切り絵の個展を発表。

切り絵作家として名前が売れる為には、
ロンドンでの成功が大きな鍵のようでした。

お父さんは、商売人
お母さんは、画家
お兄さんは、科学者
めずらしい家族構成でしょ?

出会いは、ロンドン行きの
機内で座席が隣同士でした。

当時は、初渡英で、緊張していたし、
本来恥ずかしがり屋の性格なので、
人に声をかける事なんて出来ませんでした。

隣の座席の友人が、座席を立つ為に、
会話を始めたのがきっかけで、
その後は、気が合って友人となりました。

彼女は、ロンドンに滞在前の
数ヶ月前にブライトンという
海岸町に半年ぐらい滞在。

今回は、ロンドンで美術学校に
通いながら、現地でアルバイトを
しながら生活をする予定との事。

当時、学生ビザがあれば、
学生の就労は、一定時間以内の
条件の下、法律上、認められていました。

彼女が、初めてイギリスに到着した時は、
イエス、ノーの二言ぐらいしか
英語を話せなかったそうです。

入国審査員も、あまりの英語の通じなさに
不法滞在の疑念も抱かせなかったのか、
何とか入国させてもらえたようです。
(現在は、入国が厳しいと思いますのでご注意を。)

英語の克服は、ブライトン時代に
クラスメイトのスウェーデン人と
部屋を共有してから、
どんどん伸びていったようです。

もちろん、彼女のユニークで
親切な性格もプラスに。

彼女は、イギリスの音楽、芸術関係は、
普通の人以上によく知っていたし、
物事のセンスもよく、彼女自身を
だんだんと周囲が認めてくれて、
色々と助けてくれたそうです。

とてもバイタリティー溢れてました。

切り絵の作品を購入してくれる人や
絵のスポンサーを見つける為に、
いろんな所に顔を出して、
様々な自分の為の営業活動。

モデルをしていたため、
長身で、見た目も個性的。

彼女の話によると、主な活動結果は以下の通り。

○パリのヴィダルサスーンの東洋版のモデル抜擢。
○イギリスのガーディアン英字新聞のロンドン在中の
日本人としてインタビューと写真付きで新聞掲載。
○日本のある雑誌に、ロンドン生活便りとして
定期的にコラムを担当。

当時、ロンドンのナイトクラブに出入りした関係で、
(ナイトクラブでも、踊り目的の健全な所)
日本デビュー前のイギリスのメジャーなアーティスト、
○ャミロクアィ、○ョークと出会えたようです。
他のアーティストのビデオコマーシャルにも一部出演。

それが縁か、わかりませんが、
日本の大手歌手のロンドン滞在の親戚を
紹介してもらい、自分の切り絵のスポンサーに、
なって頂ける様に、作品作りに熱が入ってました。

便りの無い便りは良い知らせ?なのか、
ある日連絡をしたら、もうその場所には、
居ませんでした。

メジャーになったら、彼女の名前で
切り絵作家として日本以外でも
活躍されているはずなんです。

日本に居たら先ず会う事もなかった
全く違った世界の友人との出会いでした。

KAYO ちゃんは、今どこに居るのでしょうか?
きっと何処かで活躍されていることでしょうね。

陽気で、全く気取らない、素直な大阪人でした。

○ ワンポイント 手先の器用な日本人は素晴らしい!

海外から友人宛に葉書用の切手を購入する時に、
ふと目にしたのですが、切手のシートから
ミシン目に沿って、日本人ならだいたい
綺麗に切り離すことが出来ますよね。
現地の方は、手で上手く切り離せないので、
(手で、切り離すとぐちゃぐちゃ)ハサミを使用。
日本人の器用さは、世界のブランドだと思います。

(2007年10月12日)

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