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出会いは素敵な冒険(倫敦パンダ)

第52回 滞在中の晩御飯は、日本食で。

こんにちは。倫敦パンダです。

滞在中にお世話になった
友人家族は、日本食好き。

学生時代も、3ヶ月に一回の
ペースで、日本食のパーティを
クラスメイトも誘って開催させて
もらいました。

イギリスの食材をベースに
純日本食を作るのには、
料理の腕とレシピに限りがあるので、
中華風を主にアレンジをした
倫敦パンダ風日本食を披露。

友人達からの人気メニューを紹介すると、
1.前菜部門
  茶碗蒸し、ポテトサラダ、アボガド入りひじきサラダ、卵と野菜スープ。
2.ご飯部門
  日本式カレー、まぜご飯、チャーハン。
3.おかず部門
  とんかつ、天ぷら、コロッケ、焼きそば、ナスとピーマン味噌炒め、
  野菜炒め、豚肉の生姜焼き、マーボー豆腐、肉じゃが等。
4.デザート
  杏仁豆腐、フルーツポンチ。

不人気のメニューは、冷奴、海鮮入りお好み焼き、小豆のデザート。

理由は、味のしない豆腐の味に食が進まない、
海鮮の魚の匂いと塩味のパンケーキが苦手、
豆の甘さに違和感を感じる。

イギリスの豆は、トマト味で煮付の副菜があります。
豆のトマト煮付けの方が、想像を超えてませんか?

これは、イングリッシュブレックファーストに
必ず付いてくる決して外せない定番副菜。

今回、滞在中のお礼として、日本食を夕飯に提案。

友人家族は、はるばる日本から来たのだから
「わざわざ、料理人になる必要はないよ。」と
笑って返答してくれました。

友人の旦那さんが、新しい家に、
新しい大きなキッチンを作っていたし、
そこで夕飯の準備をするのも、
料理の鉄人気分で、「楽しそうかなぁ」と
勝手に思ったので、彼らの承諾を得て、
晩御飯は、毎回日本食に決定。

実は、日本からCOOK DO の素、
カレーの素、日本の調味料、
日本のだしを適当に持参したので、
手間要らずの料理だったんですけども。

相変わらず、用意に時間掛かりましたが、
何事もなく、料理人ぶりを発揮出来ました。(笑)

一番初めに、茶碗蒸しを
作ったときのエピソードを一つ。

おそらく、大方のイギリス人の
共通点なんですが、彼らは、
新しい物や不思議なものには、
必ず説明を求めます。
日本人の様に、黙ってません。

前菜として、茶碗蒸しを出した時も、
料理品の説明を求められました。

「甘くないカスタードプリンの様な物」と
説明したからでしょうか、
「んんん?」という顔つきをされ、

おそるおそる、スプーンで、ひとすくい。

「初めての触感と味。この繊細な味は何?」
「カスタードは、卵溶いたものに、
乾燥しいたけの戻し汁に醤油、塩で味付け、
具の海老と鶏肉は、ヴォッカ酒でマリネしました。」

「マリネする為に、多分ロシアのヴォッカ酒が
使えるかなぁと思って、初挑戦で使ってみたよ。」

「へぇー、我々は、実験台だったんだ。」
「ごめんなさい、そうなりますが、味はどうですか?」
「味は、とてもヘルシーな味で美味しいわ。また作ってね。」
と前菜は茶碗蒸しが、リクエスト定番に。

日本食を作る場合は、大体3-4品用意するので、
彼らにしてみれば、日常の日本食でも、
豪華な食事に思ってくれたようです。

イギリスの夕食は、単品料理が多く、
例えば、シチューならそれ一品のみ。

ステーキの場合は、ゆでた野菜、
ジャガイモの付け合せ。
いわゆるワンプレート(一皿)料理。
とてもシンプルな料理です。
煮込み料理の場合は、前の晩から
6時間ぐらい煮込みます。

イギリス料理の準備は、通常30分で完了。
日本食の場合は、準備に時間
掛かるので、90分は必要でした。

日本人からすると、とても物足りない
食生活に写ることでしょうね。

その為、日本食は彼らにとっても好物。

イギリス人の友人達は、海外旅行に行っても、
イギリス料理しか口にしない方も結構います。

学生時代お世話になった友人宅では、
多国籍の学生をステイさせていたので、
食事には単品でも、毎回違った
国際色豊かな料理を出してくれて、
夕食もおしゃべりも楽しみな時間でした。

滞在中は、簡単なテーブル準備
(ナイフとフォークを置く)後片ずけも
手伝う事が最低限のマナー。

留学生が、家族や学校に馴染めない
問題内容を耳にしたこともあります。

主に、自分の殻に閉じこもり、
何事も自分中心過ぎて、
相手と合わせられなく、
不平不満のケース。

ステイ先の家族にも、生活ルールがあるので、
共同生活を送るために、相手を理解し
積極的に家族に打ち解けた方が
楽しく暮らせると思います。

せっかく海外に来ているのだから、
その環境を楽しんだ方が、快適に
過ごせると思うのですが。

今の日本の子供達は、勉強する事だけが、
優先されている感じがします。

子供の頃から、男女問わず、
家庭でも、家事を日常的に
参加させた方が良いと思います。

イギリス、ヨーロッパでは、それが普通です。

家事は、日常生活の基本だし、
将来恥ずかしくない国際人としての
基本過程ではないでしょうか?

○ワンポイント 食後の食器は、リンスする派とリンスしない派。

イギリスの生活習慣で、カルチャーショックだったのが、
食器洗剤後の食器を泡の状態で放置されること。
英語で泡を洗い流すことを「リンスする」といいます。
彼らの考えでは、洗剤が汚れを落とすので、
泡で汚れを落としたら、再度水で泡を流さなくても
充分綺麗だと思っている生活習慣があるのです。
滞在中は、自動食器洗器を利用以外の手洗い食器の場合は、
自ら台所に立ち、水で食器を洗い流す係りを行ってました。(笑)

(2007年09月07日)

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