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出会いは素敵な冒険(倫敦パンダ)

第23回 迷子になったらその場を動かない!

こんにちは。倫敦パンダです。

ルーブルで初めての迷子の方を
お助けしてから、数年後、ルーブル
美術館出口から離れた所で迷子の
ご年配のご婦人に出会いました。

そのご婦人は、美術館内で、お連れの方と
離れてしまい、びっくりして、探しているうちに
美術館の出口まで来てしまい、一人で
呆然として立ちすくんで、泣いていた所に
パリの大学生2名が出くわしたのです。

その迷子になったご婦人をなんとかして、
助ける方法を試みていたのでした。

ご婦人は、近所のお隣の女性の方と
一緒に今回のパリ旅行に参加し、
パリには、昨晩到着されたとの事。

ご婦人は、時差の関係もあり、
かなりお疲れで、次の内容を
尋ねてみました。

1.どの辺で、はぐれてしまったのか
2.どこの旅行会社を利用されたのか
3.パリ宿泊先の連絡先

ご婦人は、連絡先のホテルの電話番号や
旅行会社のガイドブック、パスポートは、
ホテルの金庫にしまっており、同伴している女性に
手配をすべて依頼をしてしまっていたので
全く質問に答えられない状況だったのです。

唯一、お金は、お持ちでした。

同伴の女性とは、絵画を見ている数分の内に
はぐれてしまい、慌てて必死に探しているうちに、
出口まで出て来てしまったのです。

美術館前に停まる日本人の団体バスが来るたびに、
日本人の団体客にパリの学生が、
ご婦人を助けてくれる様に、声を掛けたようでした。

残念なことに、「英語できないから。。」と協力を
得ることが出来ず、丁度、ルーブル周辺を
歩いていた時に偶然、声が掛かったのです。

早速、パリの学生とご婦人を連れて、
インフォメーションに行き、職員に助けを求めました。

職員の方とパリの学生のやりとりで、ご婦人の鑑賞時間に
日本の旅行会社の団体が、あったかどうか等調べて頂きました。

しかし、手掛かりは、見つかりませんでした。

なんと!奇跡的に偶然、同伴の女性がインフォメーションに現れ、
同伴の方も、行方不明のご婦人を必死に探していたのでした。
まさか、外に出ているとは思ってなかったのです。

「うぁー!!本当に、会えて良かったわー!」と涙、涙の再会でした!

パリの学生は、ご婦人に4時間も付き合ってくれたのです。

「迷子になったのは、お気の毒だけど、
パリを嫌いにならないでほしい、
パリはとても素敵な街だから、
残りの時間を思う存分楽しんで下さいね!」
と笑顔で立ち去ろうとしたのです。

ご婦人は、お礼に所持金を全部差し上げようと
したのですが、善意でしていることだから、
お金は受け取れないと拒否。

ご婦人が、「お茶代として、是非受け取って欲しい」と
懇願し、学生に「ご婦人の感謝の気持ちだから」と
納得して頂き、受け取ってもらいました。

パリの学生、職員の親切心に感動し、
ますますパリが好きになりました。

○ワンポイント 迷子になったら。。。

海外旅行では、予想以外の出来事が起こりやすいです。
迷子になった場合は、まず、その場を離れないこと。
迷子対策として、万が一、迷子になった場合も想定し
事前に、お互いに集合場所を決めておくなり、
ホテルの連絡先の明記してあるカードを
かならず持参しておきたいものですね。

(2007年02月09日)

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