戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 出会いは素敵な冒険(倫敦パンダ)

出会いは素敵な冒険(倫敦パンダ)

第13回 メキシコ国でボランティア活動。 後編

こんにちは。倫敦パンダです。

子供達と遊んだ後は、食事の時間。

当初の約束どおり、子供達とは、
一緒に食事をする事は出来ない。

外観が仕上がっている教会の中で、
他のボランティア達と一緒に食事をする。

子供達は、状況を理解しているのか
我々が食事をしている時は、
黙って外の窓に手を「べたっ」と付けて、
じーっと我々の食べる様子を見ている。

正直、気分は落ち着かない。

ジャムを塗ったパンだけの簡単な食事。
淡々と、明日の活動の為に食べる。。
日本食を恋しがっていたのを忘れた瞬間。

「なぜ、子供達に食べ物やお金を
与えてはいけないのですか?」

「今ここで、食事やお金を与えたら、
我々が帰った後で、彼らはどうやって
飢えをしのいで行くのですか?
彼らは、自分達の生活のルールに従って、
生きているから、それを我々が勝手に
崩してはいけないことなのよ。」

胸が、「ぐーっっ」と詰まってしまった。

いろいろと考えがあると思います。

初めは、その答えにすぐに理解出来なかった。
厳しい言葉だが、彼ら流の自立心を
支える優しさなんだと思えた。

こんなに貧しくて、学校も行けない、
周辺も何にもない、ボロボロの衣類を着て、
それでも、元気に無邪気に生きている子供達。

何不自由のない日本に育ち、
子供達の現実を目の前に直面し、
初めは、正直ショックでした。

小さな事でも出来ることがあったら、
とにかく「何でもやってみよう」
と思わせてくれたボランティア活動。

参加したアメリカ人達とも寝食を共にし、
連帯感が生まれ、貴重な1本のジュースも
分け合って、回し飲みをしたりした。

子供達とは、会話は出来なかったけど、
笑顔で挨拶出来る様になった。

もう、いつ来れるか分からないのに、
「また来てね、いつか会いましょう」と
笑顔で手を振りながら、お別れを。

アマリロへ帰る車の中で、
精神的に少し、大人になった気がした。

○ワンポイント 使用済み切手で、ボランティアは如何ですか?

封筒に貼られ、用済みになった切手、書き損じ葉書は、
海外医療協力に役立ちます。
海外の切手収集家により購入され、その収入が
アジア、アフリカ保健医療募金となります。
興味のある方は、気軽にお問い合わせを。
日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)
http://www.jocs.or.jp

*誤解のない様に申し上げますと
上記の団体は、非営利団体で、
宗教の勧誘等は一切ありません。

(2006年12月08日)

筆者トップページへ戻る

アーカイブトップページへ