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枝葉末節、本末転倒(黒崎官瑛)

第15回 「視覚文化」の価値

邱永漢さんの第3007回の記事(視覚偏重の日本文化これでいいのか)を読み返してみて、気がついたことがあります。

実は「視覚文化」こそが
日本人の「知恵を働かせて付加価値で勝負する分野」
ではないかということです。

日本のメディアコンテンツ輸出の現状と課題 浅利光昭
http://wwwsoc.nii.ac.jp/mscom/sympo/05jkc_sympo/ASARI.PDF ※リンク先サイト不明のため、リンクを解除いたしました(2016.02)

上記の論文によると、日本のコンテンツ輸出額は3,200億円と推計しているそうです。
また、以下の論文では日本のテレビ番組の輸出状況が出されています。

日本のテレビ番組の輸出入(衛星経由含む)状況と効果の調査研究
http://www.hbf.or.jp/grants/pdf/j%20i/13-ji-sugiyama.pdf

2001年から2002年の統計では
日本へのテレビ番組の輸入時間は3036時間なのに対し、
日本からのテレビ番組の輸出時間は42600時間と大幅に輸出超過となっています。

以下の記事は日本のバラエティ番組の海外進出について載っています。

東奥新報 2006年10月28日(土)
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2006/1028.html< ※リンク先サイト不明のため、リンクを解除いたしました(2016.02)/p>

このように日本のテレビ番組は海外に広く認知されています。
他にもアニメやマンガなど「視覚文化」の輸出は多数あり、
キャラクターグッズが売れたり、
キャラクターゆかりの地ということで観光分野も恩恵を受けています。

テレビ番組もアニメもマンガも
無から有を創造するという意味において
究極の付加価値になるのではないでしょうか。

2008/06/18