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お鍋の中と外(榑林未奈子)

第19回 失われた餃子の皮

おひさしぶりでございます。
ひさびさの更新なのに景気の悪い話でもうしわけありませんが、
我が家一同(2人)は失意にくれております。
長いこと頼りにしてきた横浜中華街の老舗・永楽製麺所が、
今年の9月20日で事業停止してしまったのです。
今月に入って、横浜の高島屋地下の販売ブースを訪れたら、
別のお店に入れ替わっていて、その時に初めて知りました。

参考:wikipedia

事業停止の原因は
「本社ビルの新築費用への投資の他、競争の激化が原因とみられる」
とのことです。
一時は「横浜中華街の料理店の大半で永楽製麺所の麺や皮を使っている」
という噂が立つほどの隆盛ぶりだったらしいのですが……

ここの餃子の皮は分厚くてモチモチしていて、
一度ここの製品を使ったら、二度とそこらのスーパーで買える薄い皮には戻れない、
というほど美味しかったのです。

県外から来た友人に中華街を案内する際に、自信を持ってお連れできる
貴重な観光スポットがなくなってしまったことも、大きな痛手です。
永楽製麺所の本社1Fは小売り店舗になっていて、数多くの自社製品は
もちろんのこと、全国各地のメーカーが作っているバラエティ豊かな
ラーメンスープを1個から買えることが特色でした。

あまりにガックリきたせいで、それ以来、餃子を作っていません。
餃子のタネは、準備万端で冷凍庫に眠っているというのに……。

いつまでも落ち込んでいても仕方がないので、通信販売で
分厚くて美味しい餃子の皮を安く買えるお店がないか、
ネットで検索する毎日です。
これをお読みの方で、おすすめの製麺所やメーカーがありましたら、
教えてくださると幸いです。

しょんぼり!

2013/10/29