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融通無碍(久遠善行)

最終回 私の株式投資必勝法

私のプロフィールにある
>中国株は2003年より参戦。2007年に瞬間風速で10倍達成
>(現在は然に非ず)。
が気になっておられる方が大勢(?)いらっしゃるかと思います。
こちらをお話しておきたいと思います。

タイトルは僭越ながら
邱先生のご本と同じタイトルにさせて頂きました。
最終話ですので、ご了承ください。

さて、「私が中国株を始めたのは~」と
つらつら書き始めたら、全然纏まらなかったので
自分自身への一問一答方式にしてみました。
以下、御覧ください。

【Q】:10倍になった時の銘柄は何か?

200002 万科企業     40%
900947 上海振華重工   30%
200039 中国国際コンテナ 10%
900936 オルドス     10%

以上、4銘柄のみ。%は構成比率です。

【Q】:どういう選定基準でこれらの銘柄にしたのか?

「株式分割」する(しそうな)銘柄。分割しない銘柄は考慮対象外。
中国株の場合、決算発表になってから買うことが出来ますね。
分割後は、株価が下がりますが、
優良企業なら1年しないうちに株価は元の木阿弥に・・というのが私の持論。

【Q】:邱さん推奨銘柄を購入しなかったのは?

上記銘柄の
>200002 万科企業
>900947 上海振華重工
は、邱さんがはじめて、中国株のことを書いた頃に推奨していた記憶があります。
1995年頃の話です。
(本のタイトルは「アジアで稼ぐ50の法則―注目の中国投資戦術 (1995/3) 」だったかも。
手元にないのでわかりません。本の巻末に推奨銘柄の掲載がある本でした。)

・・で、そのまま買ったのではなくて、
購入したい株について、背中を押してくれるような情報として参考にしました。

順番としては、自分が購入したい銘柄→邱さんも推奨→購入です。
邱さん推奨→自分も購入したい→購入ではありません。
(こちらの方が大勢いらっしゃるのかしら?)
中国株は長期保有が鉄則ですから、
推奨毎に乗り換えたら、短期売買になってしまいますね。

【Q】:10倍になった秘訣というか、コツは何か?

分割する銘柄を購入した以外に、
・長期保有(皆さん短期決戦やりたがり・・だとおもいます。)
・情報を仕入れすぎない(→銘柄入替したくならない方がおかしいでしょ)
・買い増しはするが、銘柄は増やさない。入替しない。
・安くなった時に買い増しする(→株式分割直後など)
・他人の推奨銘柄を買わない(→自分で考える)

2003年春から2010年の春まで、入れ替えせず
ずっ~~~~と上記の銘柄を保有でした。
決して、忙しくって吟味する時間がなかったわけではありません。

【Q】:4銘柄では少なくないか?追加しようと思わなかったのか?

これは4銘柄でも多いなと思ってた位です(コンテナ、オルドスはオマケ)。
現在は3銘柄ですし、数は増やせば増やすほど損するような気がしますね。
塩漬け株が多い人ってそうなのでは??

【Q】:これらの銘柄の分割実績は?

いくつかは有償増資だったかもしれませんが、面倒なので
「無償」と書かせて頂きます。

900947 上海振華重工
・2004年 10割無償
・2005年 5割無償
・2006年 10割無償
・2009年 3割無償

2003年に「1」持っていたとすると、5年放置で「6.5」に
(1→2→2.5→5→6.5)。
そのとき株価が2倍になっていれば、2倍×6.5=13倍。
これだけ無償貰っておいて、
実際には放置せず、買い増ししてましたし・・・
10倍にならない方がおかしい・・
と今書いててそう思いました。

200002 万科企業
・2004年 5割無償
・2005年 5割無償
・2007年 5割無償
・2008年 6割無償
こっちは4年放置でも5.4倍(1→1.5→2.25→3.375→5.4)。

200039 中国国際コンテナ
・2006年 1割無償
・2007年 2割無償

900936 オルドス
ナシ・・いまのところ、当てが外れてます・・・;

※投資は自己責任で願います。

【Q】:10倍になったときの瞬間は?心境など。

職場の同僚に自慢し、
「総スカンを食わされ」たのは戸田先生の記事にある通り。
http://todaseminar.typepad.jp/toda/2007/10/817410_3115.html

連日の暴騰で、仕事が手につきませんでした。
ポートフォリオ見てると、上がるときは1日で2ヶ月分の月収くらいUPするし・・。
「エラいことになった・・・」&
「売ったらキャッシュで、東京の不動産が買える~」とうれしい悲鳴。
4年で最大時は13倍に。
年利にして90%くらいあったのを(これまた人に自慢したので)覚えています。

【Q】:その後は?

人の欲望は限りないものですね。さらに欲をかきまして
「もう3倍(要するに30倍)になったら
株から不動産に切り替えてー」と妄想してました。
そうなることは、
神さまがお許しにならなかったようです
(2007冬にはサブプライムローン問題表面化)。
まだまだ、人生を楽しめってことかもしれませんね。

◆売却
2008年に
>900947 上海振華重工
こちらの一部を売却し利益確定。
結果は、5年で6.5倍でした。

2010年の春
>200002 万科企業
>900947 上海振華重工
>200039 中国国際コンテナ
こちらの3銘柄は全て売却しました。

儲かったかどうか・・
万科企業などはサブプライム前に、高値掴みしており、
正直、あまり儲かっていません。
(税金的に怖い額ではありません。
中国株、私はHSBCではなく、アイザワ証券を利用してます)

◆売却の理由
これらの企業はすでに発行済株式数が多すぎると感じました。
「この先、株価の値上がりはあっても、今までのようなペースでの株式分割はない」
と推測しての売却です。オルドスだけ、残してあります。

【Q】:現在の保有銘柄は?

乗換え先は、またしても分割する銘柄へ・・です。

900948 伊泰コール (→今春10割無償受け取り)
200012 南方ガラス (→今春7割無償受け取り)
900936 オルドス  (→10年6月中間決算:1605.6%増益)

この3銘柄です。
上2つは、今春に分割しましたが、PF上では既にプラス表示に。
「株の儲けは我慢料・・」とはいうものの、さしたる我慢期間ではありませんでした。
プラス表示になると心理的な負い目がなくなりますね。

この2つ、どういうワケか知りませんが、
市場ではかなり出来高がある銘柄でして、
投機の対象にでもなっているのか、よく株価が上下します。

序に言いますと、「伊泰コール」と「オルドス」は
2004年の邱永漢投資考察団にて訪問させて頂いたところです。

 

甚だ勝手ではありますが、今回をもちまして私のコラムは終了とさせて頂きます。
1年という短い期間でしたが、応援して頂いた方々には、感謝しております。
また掲載の機会を頂いた戸田先生にお礼を申し上げます。

2010/07/31