戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 道連れは無敵の相棒(湖津園立治)

道連れは無敵の相棒(湖津園立治)

第17回 蒼い時 −3−

中国の東北地方にある瀋陽の出身者である生徒さんの話によると
冬は上海の方が寒いのだそうだ
上海の冬の気温は通常0℃前後
東北地方は-20℃から-30℃にもなるというのにだ
東北地方の建物はどれも暖房設備が完備されていて室内ならどこも暖かい
ところが上海はしっかり暖房が効いている建物は少ないので
寒くてたまらないという

中国では湯船に浸かるという習慣がなく
アパートには簡易なシャワーしかない
お湯は豊富には出ず、バスルームは寒い
木枯らしが吹く夜は、日本が恋しくなる



「超」整理法という本が
ビジネス書で大ベストセラーとなった当時
著者の野口悠紀夫さんがテレビのニュース番組に出演して
情報化についてインタビューを受けているのを見た
「メーカーの業界は、国際的に競争があるためか
情報化が非常に進んでいる
ところが、情報を扱うマスコミや出版業界は
意外と情報化が進んでいないのだ」
そんな話をされていた
そして最後に言った一言を
私は聞き逃さなかった
「公官庁に至っては絶望的です」

リクルート事件や佐川急便事件などで
政界の腐敗が糾弾されても
政治改革はなかなか進まなかったし
バブル崩壊後、財政赤字は膨らむ一方なのに
無駄な公共事業の是非を問う議論は堂々巡りだった
「平成維新の会」や起業家養成学校なども主催する
大前研一さんは、著作やテレビ番組の中で
「中央に集められた税金を地方にばらまく利権の構造が
この国をダメにしている」とよく主張していた
地方分権、地方自治の強化の必要性についての意見には
私も県に勤める役人の端くれとして注目していた

私は県職員である前に、一国民であり一市民である
市民税、所得税など納める納税者でもある
やはり税金の無駄遣いは許せないし
公共の福祉に反する政策も認められない
そう思っていた

だからせめて自分が関わる仕事だけでも
公共料金の無駄遣いと非難されることの無いように
働いていこうと考えていたのだが....

その後、大きな壁に直面することになるのだった

tree2.JPG

パークソンのツリー

2005/12/17