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丘の上から(小日向次郎)

第56回 読書不足の小生が図書館を思う

大学の図書館がなつかしくなりました。 

配転で文書を読む機会が少なくなったことがきっかけかもしれません。
 
コンピューターの画面を見過ぎて頭痛を起こすことはなくなり、
複雑な文書で知恵熱を発することはありません。 

しかし、どうしたことか、文書と本に接する量が減って気になります。

時間を見つけては家にある本、
社内の雑書類などを読むようにし始めました。 

書類に向き合う時間の大半が機械と製品の品質管理と向き合う時間に変わった
ということでしょうか。 

新しい世界に接し、日々是学習です。 

理由はわからないのですが、この職に就きふと図書館がなつかしくなりました。 

先日家の周囲を走っていたときのこと。勉強道具を抱えて図書館に入る学生がいました。

高校生か浪人生かはわかりません。 

私の図書館で思い出深いのが、実家から歩いて1分のところにある図書館と
ミシガン州立大学の図書館です。 

蔵書は何万冊あるかは知りませんが、とても大きな図書館でした。

正直あまり読書好きな自分ではありませんでしたが、
ミシガン州立大学を卒業するために多くの文書にまみれ、
読んだことをまとめて主張する訓練をした道場のような。

暇なときは図書館にいたものでした。 

試験期間には夜は午前2時まで開館していたので、とてもお世話になったもの。

図書館は無料でお世話になれるコンサルティングファームであり、
相談できる「友達」のようでもあります。 多分それぞれの個性がどの図書館にもあるのでしょう。

図書館ってすごいですね。

これからは、バーチャルな自分の人生に合う図書館を設立したいと思います。

どんな小さなことでも、お役に立てることがあれば、それは大切なことかと思います。

2011/02/04