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丘の上から(小日向次郎)

第51回 Shall We 白髪

新年明けましておめでとうございます。
昨年はお世話になりありがとうございました。

おかげさまで、今回で50回目の配信となります。

このコラムを始めた当初は、小生の海外放浪書生記が中心になると思い、
計画性をもって先5回くらいの連載内容がいつも手元にありました。

今ではからきし怠けているのでしょうか、
帰宅途中の地下鉄で思い出したこと、
お手洗いでふと思いついたアイディア、
本屋で立ち読みしていたその時ふと考えついたこと。

今後とも忌憚のないご意見とご感想を頂ければ嬉しい限りです。

どうぞ今年もよろしくお願い致します。

さて、皆様にとって2011年と言えば、どのような年となりましょうか?
どうなってほしいと思いますか?

年の瀬に髪を切りに行きました。

妹に紹介してもらったところで、
10年ほど同じところでお世話になっています。
普通の自分に気持ち良くなれるので、
そこを利用することにしています。

やはり年齢を重ねると髪の量が少なくなり、
白髪が気になることも自然なこと。
「髪が急に減った気がする」「最近白髪が増えた」と
髪をいつもお世話になる師匠に伝えると、
「貫禄が欲しいと気にする人もいる」そうです。

職業柄、貫禄があるほうが良いこともあるみたいで、
なるほどと思いました。

白髪と髪の量に変化が表れるのを「成長」であると
考えればいいのですね。

毛沢東と髪の毛の関係を急に思いつきました。

「毛沢東と周恩来(矢吹 晋著 講談社現代新書)」によると、
中華人民共和国建国前の中国東北地方に始った三大戦役において、
毛沢東とその幕僚チームによる巧みな戦術と戦争遂行能力により
勝利を得ます。

毛沢東は当時55歳にして白髪が少なかったようですが、
彼がユーモアを踏まえて周囲に言うところによると、
「白髪1本で三大戦役の勝利とは!もうけたな」

毛沢東のような建国の父でなくても、
白髪が何かを救う場面は多いのかもしれません。

白髪が自分に何ができるか、
この御仁と相談しながらあるべき自分の姿を考えてみよう。

昨年始めたことを発展させ、白髪1本で諸問題を解決できれば、
これはもうけものですね。

2011/01/01