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丘の上から(小日向次郎)

第47回 新しい業務

小生が事務職から品質保証部エンジニアへ配転になって
1カ月が経ちました。

今までは従業員さんと会社と関係している業者さんとのことが
仕事相手でしたので、メーカーの「技術」に接する機会は
ここ数年少なかった。

また日中コンピューターを見ている時間はとても少なくなり、
これらの時間は機械とにらめっこすることに変わりました。

小生は機械と電気についてほとんど勉強したことがないので、
多くのことを言うことはできません。

しかし、同じ製品で同じように設置プロセスを踏んでも時には
環境に左右され最終の機器調整によって機械のパフォーマンスが
良くも悪くもなるという簡単なことを感じるようになりました。

製品は条件の中で同じパフォーマンスを生むべきものですから、
本来環境に影響されて製品特性が変わってはいけません。

ただ何か違うことも発生し得ますので、
どんなに小さなことでもこんな時はユーザーに引渡す前まで
どうにかこうにか「本来あるべき姿」に持っていきます。

その後に必要な検査を受けて「一安心」
メーカーの手からユーザーに引渡されます。

安心がある反面、「大丈夫かなぁ」と不安もありますが、
いつまでも手元において不安に感じる訳にはいきません。

ISOや様々な品質基準や規定や要領がどの企業にも
存在すると思います。

マニュアルは必要であり、
「誰がやっても均一な状態で引渡す」という考えは当然。

勿論この考えに立った上ですが、
小さいことから大きなことまで想定されていない相違が発生し、
マニュアルで解決できないことが起きても動じないでいること。

上記のことはマニュアルにないのですから、
教育の一貫としてか、現場教育かはその時によると思いますが、
その職ごとに「哲学」「心構え」を伝承していく必要があると、
強く認識しました。

話は別となりますが、
自分の経歴を照らし品質保証部在職中に初心者技術職の
行動規範を作成しようと思いつきました。

ベテランからの目線ではなく、
今までの経験と新しい体験に基き新鮮なものであればと
願っています。

2010/11/21