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丘の上から(小日向次郎)

第45回 森色の愛車

小生は1996年式フォルクスワーゲンゴルフを所有しています。

この車は2010年現在生産されて14年目となり、
私のところへは6年前にやってきました。

夏に弱く(冷房が弱い)冬に強い(暖房が強すぎる)。

ドイツのアウトバーン仕様のためか、高速運転になると
安定感抜群。長距離運転に適しています。

加速していくときのエンジンや電気音がとても好きなのです。

ヨーロッパで列車に乗った時に感じるものに似たものがあり、
自分にとってはとても心地良いのです。

イギリスのロンドン・キングスクロスからアバディーンとか
インバネスに向かう東北本線の長距離列車に使用されている
ディーゼル機動車みたいな。

今運転している車を買う時のことです。

お世話になっている自動車屋さんで、
(当時)比較的状態のよかったボルボやワーゲンの後ろに、
申し訳なさそうにしているワーゲンを見つけました。

N氏は一生懸命ボルボの説明をしていましたが、
私は一番後ろにあったワーゲンしか目がいかず、
その場で購入を決めました。

それ以来、整備・点検もN氏にお願いしています。

この方の会社は車好きの技術者集団で、
「採算」を確保しつつ我が子のようにケアしてくれます。

ですので、いつも安心して預けています。

小生の車が整備工場に行くと、運転者の顔はわからなくても、
自動車のことは技術者の皆さん忘れていないようで、
「また来たか!」と声をかけられるそうです。

森色の愛車は人間で言うところ「初老」の扱いだそうですが、
ほどよく部品を適宜修理すれば孫の代まで乗れる車種
とのこと。

ただ、のんびりと今の車を乗ることができなくなるかもしれません。

メディアの注目はハイブリット車と電気自動車だが、
市場では大型高級車市場が熱いのだそうです。

世のガソリン車はいずれ電気自動車やハイブリット駆動車になる。
だから、ガソリンで走る車を今のうちに運転しようと
お金持ちの間では、高級車購入の足は衰えないとのことです。


子供の言葉で車をよく「ブーブ」と言ったものでした。

今後ガソリンで動くエンジンの代わりに、モーターで静かに
動く車が「ウィーン」と鳴りながら走るとすれば、
「ブーブ」ではなく「ウィンウィン」と子供に言うことになるのでしょうか。

ウィーン、、、ねぇ。

2010/11/05