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丘の上から(小日向次郎)

第32回 鉄道賛歌①

インターネットの路線検索サイトを使う人が一般的になりました。

このネットを利用することの手軽さ、情報提供の早さ、正確さに
慣れてしまい、駅の時刻表をめくることが面倒になっている人も
多いのではないでしょうか。

子供の頃、時刻表を読む(見る?)のが大好きで、
本というよりはおもちゃそのもの。

分厚い時刻表こそ時刻表たるもので、
ポケット版では我慢できませんでした。

電話帳並みに分厚い時刻表です。
調べたい路線のページを感覚で開くことができたので、
「この辺りにxx線の運転時刻が載っているはず」
と目次を見る必要はありませんでした。

しかし、列車の開通や相互乗り入れ等があると、
記載ページがドラマティックに変更されます。

一番印象に残っているのが、横須賀線(東京-久里浜)と
総武快速線(東京から房総半島各方面)の相互乗入運転が
始まった時のこと。

元々は離れて記載されていた2つの主要路線。
乗り入れが始まると同時に横須賀線と総武快速線が同じ
ページに記載されており感無量でした。

最近、時刻表を読むことが減りました。
時刻表にはJRのみならず、私鉄の主な列車時刻、
駅弁の詳細、主要バス路線、飛行機の国内線、旅客航路、
長距離バス、日本を発着する定期国際航空路線や
国際航路も載っています。

日本地図に駅名、港、バス路線、公園の名前、温泉場
などが記入されていますので、旅の青写真を描くのに
ガイドブックと並んでお役に立つこと間違いなし。

1冊1000円強の本で日本の隅々を旅できる
基礎情報が得られる訳ですから、
かなりお得感があるのではないかと。

情報は毎月更新されるので、とても信用できます。

余談ですが、
ヨーロッパを旅した時にお世話になったのが、
イギリスのPeterborough に本社のある
トーマスクック社発行の時刻表があります。

色々な国々の列車時刻(但し、主要列車のみ)が
掲載されており、本に穴が開くくらい読んだのを
覚えています。(駅弁については、書かれていません)

インターネットもいいですが、
ページをシャカシャカとめくるあの音も
決して悪くないと思います。

世界中の時刻表を読んでみたくなりました。

2010/07/31