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丘の上から(小日向次郎)

第17回 英国帰り北海道へ③

2年半の札幌赴任中、お世話になった店があります。

繁華街「すすきの」にあるミュージックバーで、
会社の先輩N氏に紹介していただきました。

ミュージシャン夫婦が営んでいる1979年オープン
のお店です。

この店のカウンター席は、異業種交流の場であり、
異文化を習得できるとても居心地のよい不思議な
教室でした。

会社の先輩このN氏は、現在東京に転勤となり
事務所は小生の上の階、私の家より4キロの所に
住んでいます。

この方は、据え付けた設備の運転前最終調整を
本業としている人で、私とは分野が違います。

畑違いの我々ですが、頻繁にこの店の
カウンターに座り色々と話をしました。

小生が白洲次郎について興味を持ち始めたのも
N氏のおかげです。

もう一人:このバーの常連T氏は、英語の教諭で、
高校の陸上部顧問をされています。

そう、実は小生がマラソンを始めたきっかけを
作ってくれた人がこの方です。

実際にマラソンデビューは札幌赴任が終わってから
ですが、T氏とチーム“GO WEST”を組み現在に
至っています。

一時期、Nさん、Tさん、そしてA兄さんと私など
数日に一度はお店で一緒になり、お決まりのカウンター
に座っていました。何を話しただろう。。

持っている意見やアイディアは全部ぶつけたと思う。

その4人が企画したこと。
生きているうちにダブリンかロンドンに行く。
途中のルートや旅程は自分次第。待ち合わせ場所
だけ決めてあとは自在に。

このバーでいつもお願いしていたこと・・・、

夜の9時にビリージョエルの名曲「ピアノマン」を
流してもらうこと。

It's nine o'clock on Saturday♪で始まるこの曲を
知っている方は多いかもしれません。歌詞がそのまま
バーに合っているようで、良きアメリカの夜を思い出し
ながら一日を終えたものでした。

さて、2年半の赴任が終わりの頃、札幌滞在最終日に
このバーでライブがありました。なんと、私を送り出す
ため「ピアノマン」をリコーダーとギターの演奏が
あり、札幌を気持ちよく離れることとなりました。

2010/04/16