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中国名言と株式紀行(小林 章)

第51回 中国・天津にて/中国株日記 (24)

【NO.25】中国、天津にて(24)
前回の続きと言うわけでもありませんが、天津の不動産事情の続きです。

現在の住居環境が気に入っているせいもあり、近くの大規模開発中の不動産物件のショールームを何度か訪れてみています。
天津と言えば「海河」(はいほー)とも言われ、この川沿いには思い入れもあります。この周囲で「鼓楼」や「古文化街」という名跡に近く「大胡同」という仕入れ問屋街の近辺が気に入っています。勿論、市の中心部を占めている地区です。

この近辺で、大規模に開発を行っている「富力地産」と「中新集団」のショールームを訪れてみました。

この不動産企業ですが、両者とも香港市場で上場していますが、ショールームや開発内容からすると、私は「中新集団」の「上城豪苑(UPTOWN)」の方に軍配が上がるように思いました。住居としてのグレードが高く、機能的に設計されており、瀟洒な内装済みの部屋となる模様です。

気になるお値段ですが、約92平米の2LDKですが、リビングがゆったりと広く採られており、トイレが2つとバス(浴室)が付いています。
南向きのこのお部屋で、102.3万元(約1635万円)だそうです。その他に税金が約3万元、維持管理積立金が約1万元掛かります。契約金は2万元で1週間後に全額納入だと5%レスの特典有りとのことでした。

私が見に行った週から1棟ずつ売り出しが始まったばかりですが、既に今週だけで200件の契約が出来て、滑り出し好調だそうです。
2年後の完成予定ですが、青田買いもいいところです。それにしても、中国人にも金持ちがいるものだなー、と感心させられっぱなしでした。

中国の不動産に関心の有る方は、天津は有望な物件の宝庫のように思えます。

仮に関心のない方でも、こうした勢いのある不動産関連の株を購入することで、その恩恵にありつくことは出来ます。
中国株に関心有る方は、この2つの不動産会社の業績や株価を比べてみて下さい。

株価だけで言えば、富力地産は1株37HKドル前後、片や中新集団の1株の株価は、まだ、たったの2.2HKドル程度です。さてどっちが買えるか?!
2007/09/16

 

[コメント]①
あまり中国の不動産銘柄には手を出していないですが、Kさんの日記を読んでいるとついつい買ってしまいたくなる衝動に駆られてしまいます。

「富力地産」と「中新集団」どちらもわたしには聞いたことない企業ではありますが、チャートだけみると「富力地産」の方が順調に推移していますね。

今年の頭から倍くらい伸びていますけど、大手ディベロッパーということで、投資先としても人気がありそうな企業ですね。

「中新集団」は小ぶりでブレが大きいながらも注目できそうな銘柄です。

どっちも欲しくなってきましたけど、いまは組み替えたばかりなので我慢です。

[コメントへの返答]
いつも、コメントありがとう御座います。

わたしは、別に株の個別銘柄紹介がしたいわけではないのですが、どうしてもお金の集まりやすい「金融」「不動産」「社会の仕組み=インフラ」の話題が増えます。
 
お金の流れを素直に追っかける目を持っていれば、時代に取り残されるなんて事も無くなるだろうと、思っています。
また、そうした先や道端にもチャンスは転がっているような気になります。
投資は、大きなお金の流れの先を読むことで大きな収穫が得られるのです。
望むらくは、先の読める人間になりたいな、というのが私の願望です。へそ曲がりとか偏屈と言われることもありますが、大いに結構。
ひとの向く方になびくばかりでは、チャンスは少なく、おこぼれも期待できないでしょう。
やはり、ひとの大きな声のする方ではない、お金の流れる先に、誰も気付かないうちに到達できれば最高でしょう。

[コメント]②
お金の流れを追っかける目はわたしも欲しいですね。

どれもこれも上昇しており日本市場と比べてしまうとすべてが魅力的な市場にいまの中国はなっていますね。

これもお金の流れを読める偉人達が日本を捨てて、中国やアジア、インドなどに注目している証拠なのでしょうね。

 

注)この記事は、過去のものからの再録の形で転載させていただいております。時事的に古い話題が取り上げられていますが、内容的には時間の風雪にも耐えられるものと思い、取り上げさせていただいております。

また、記事にコメントやコメントに対する私からの返答が付属されているものもあります。

 

2013/02/07