戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 酒の道、食の道(金城拓)

酒の道、食の道(金城拓)

第22回 玄米を楽しむ

昨年てんまみちの蔵巡りツアーで石川県、金沢に行ったときのことです。
お昼に立ち寄ったお寿司屋さんで食後にお店のご主人が
「玄米は旨いんだよ」という話を始めました。

話の流れで「食べてみる?」という事になったので、
いただく事にしました。

この時点で玄米を食べたことはほとんど無かったのですが、
自分の中には体にはいいけど、あまり美味しくなくて
硬くてパサパサしてて食べづらい、
というイメージがなぜか出来上がっていました。

美味しいお寿司の後に玄米を食べるのもなぁ、とも思ったのですが、
食べてみなければ始まらない、と、一口食べてびっくり!
ふっくらモチモチしててとても美味しい!
自分のイメージとはまったく正反対のものが出てきました。

「これかけるとさらに美味しいよ」
と、自家製のごま塩を渡されます。

「そのまま食べても旨いよ」
といわれ、少し手に取り、舐めてみると、
香ばしいゴマの香りと塩の旨味が口に広がります。
よくお赤飯などについてくるごま塩と
同じものとはとても思えません!

作り方をたずねたら、
黒ゴマをいって、塩と混ぜる、
塩は雪塩という、海水を霧状に噴霧して
乾燥させた片栗粉のような細かい粒の
塩を使っているそうです。

玄米を炊くときは普通の炊飯器は使わず、
電気圧力鍋を使うと良い、との事。
2気圧の圧力をかけて炊くとおいしくなるそうです。

この時の玄米とごま塩の印象がとても強く、
夏に引っ越したときに、ナショナルの
電気圧力鍋をネット通販で購入し、
ごま塩も自分で作りました。

玄米食というと、健康に良い、
という側面が強調されがちですが、
私の場合、美味しいご飯を楽しみつつ、
どうやら健康にもいいらしい?
というスタンスです。

とはいえ、美味しいあまり、
ついつい食べ過ぎてしまい、
実は健康に良くないかも・・・

何事も程々が一番ですね。

2006/01/17