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酒の道、食の道(金城拓)

第7回 お店紹介 月島 味泉(あじせん)その2

前回の続きです。
いつもは最初の一杯はビールにするのですが、
この日は日本酒が飲みたかったので、
はじめから日本酒を注文します。

カウンターの周りには所狭しと
日本酒のメニューが並んでいます。
その中に燗酒のお勧めがあり、
スッキリしたのからシッカリしたのまで
5段階で5種類案内しています。

まずはその中から一番スッキリしている
黒龍を頼みます。
メロンのような香りが漂う、
フルーティーな感じの
飲みやすいお酒でした。

料理のほうは焼きたらこから始まって、
煮穴子、舞茸の天ぷら、揚げ鳥の葱ソース和え、
出汁巻き玉子、刺身の盛り合わせ、
ごまふぐの白子焼きを注文。

一人でいったので、物によっては
かなりボリュームがあるのですが、
量が多いものは半分にしてくれる
心配りがうれしいです。

「何が美味しかった?」と、聞かれれば、
「全部!」としか答えようがないのですが、
その中で敢えてお勧めをあげるなら、
まずはなんといっても煮穴子でしょう。

私は穴子好きなので、どのお店に行っても、
メニューに穴子があれば必ずといっていいほど
頼むのですが、今まで食べたなかで、
ここの穴子が一番美味しかった!

普通、煮穴子といえば当たり前ですが、
似て柔らかくなった穴子を想像します。
ですが、ここの穴子は煮た後に一回焼いているのでしょうか?
外は香ばしくサクッとしていて、中はホゥワッとしています。
煮穴子につき物のタレもついていませんが、
味はしっかりし見ていて、食感と相まって、
とても上品な味わいです。

添えてある穴子の肝もまったく臭みがなく、
濃厚で日本酒に良くあいます。

そしてもう一つ強くお勧めしたいのが、
盛り合わせの中に入っていた、あいなめの刺身。
白身魚の刺身というと、どちらかといえば
淡白な味わいで歯ごたえを楽しむような
イメージがあったのですが、
滋味がある、というのでしょうか、
噛めば噛むほど味が出てくる、
非常に味わい深いものでした。

お酒はこの後、上喜元、神亀、刈穂と
頼み、今宵も楽しいひと時は
瞬く間に過ぎていくのでした。

2005/09/14