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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第84回 男女の差

働き方には男女差があるようです。
私の周りでは
『女性は短距離走』
『男性は長距離走』
しているように見えます。

1985年に男女均等雇用法が施行されて
20年にもなりますが、
いまだに実際の会社組織では
(ほぼ同じ能力ならば)
男性が登用される場面が多いようです。

女性はすぐに辞めちゃうから……
女性は続かないから……
たしかにせっかく女性を育成しても
途中で辞めてしまうリスクが高いなら、
辞めるリスクの少ない男性に
人材育成の労を注ぎたいという企業側の
都合もわかるのですが。

そんなわけで
普通の男性と同じように働くには
同じ働き方をしていたら認められないのです。
『不当に低く扱われたくない』
『「所詮女は……」の偏見を払拭する程度には
力を発揮したい』とおもったら、
必然的に男性以上の働きが要求されます。
男性以上の成果を出して
男性以上の結果を出して
初めて
『おや、案外、女でもそこそこやるんだな』
と視野に入れてもらえる。土俵に立てる。
そこから、やっとスタートなのです。

私も(けっこうがんばりやさんなので)
『女性でも、なかなかやりますね』
『女なのに、がんばってるね』
と何度いわれたことか。
ほめ言葉としてありがたくちょうだいする一方で
この見えない壁は乗り越えられないのかな、、、。
と思うこともたくさんありました。

(だからこそ、このコラムは基本的には
女おんなしてない調子で書きたくて、
中性的に心がけているのですが、
たまにはこんなトピックも取り上げてしまいます。)

2005/11/15