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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第63回 挨拶

沢村貞子さんの文章、、、

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働き者で正直だが、無愛想で無口な古い知人が
遅く授かった一人娘をどう育てたらいいか、
相談に来たので
『とにかく挨拶がしっかりできるようにしつけることね。
心の中で何を思っていても
口に出さなければ相手に伝わらないものね。
子供は親の後姿を見て育つというでしょ、
挨拶もできない人は、誰からも好かれないから、
気をつけてあげないとね。』
とアドヴァイスをした。

後日、彼の奥さんが
『うちの人、最近おかしいんですよ。
毎朝、私と娘におはようって照れくさそうに
言うようになったし、昨日なんか
夕食のおかずを「美味いな」なんて、、、。
以前のあの人とあんまり違うので、
びっくりしちゃうわ』
と嬉しそうに笑っていた。

愛娘が将来、人に嫌われないように、
恥をかかないように、男親なりにできることを
考えて一生懸命努力しているんだと思った。

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という内容の文章を読みました。

自分の職場でも他所の職場でも
顔を合わせる人の中で
挨拶をしない人、うなずくだけの人、
「うん」「どうも」「あぁ」で済ませる人、
いろいろいます。

挨拶ができない(しない?)からと言って
即、嫌な人だとか恥だとか断ずるのは
短絡に過ぎるかと思いますが、
あんまり気持ちのいいものではありません。

挨拶もする価値のない人・職場
と思って来ているのかな?
と、うがってみたり、
挨拶も忘れてしまうくらい
なにかでいっぱいいっぱいになっていて、
余裕がないのかな?
と、度量を疑ったりしてしまうときもあります。

特別な技術は必要ないし、
お金も一円もかからないのですから、
挨拶くらい気持ちよく
(目を向けて、相手に聞こえる声の大きさで)
したらいいのにな〜、とおもいます。

2005/10/25