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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第62回 声

声の持つパワーを、
過小評価していませんか。

ちょっと見回してみると
のびのびと力を発揮している人たち、
生き生きと活躍している人たちの多くが、
声に張りがあって、よく通る声だったり、
落ち着きと深みのある安定感のある声だったり、
声に特徴のある方だということに気がつきます。

一方、ちょっとさえないままの人は
電話の声がもそもそしていたり、
話し方の歯切れが悪かったりして、
他人の耳を喜ばせるような声ではありません。

たかが声なんです、内容じゃないんです、
でもこの声が大事なんです。

すごくすばらしい内容を伝えようとしても
声が魅力的じゃないと、
誰も耳を傾けようとしないんです。
どんなにいい提案をしようと、
誰も聞いてくれないんです、
いえ、聞くフリはしますけど、
本当は聞いちゃいないんです。
逆の立場だったら、そうでしょう?

反対に、内容がまぁまぁでも
声の響きが心地よければ
なんかしっかりしたことのように聞こえるから
耳を傾けてもらえるんです。

他の人が関心を持って話を聞いてくれると
わかっていれば、
自然と話す内容もよく練るようになるし、
次第に要領よくポイントを絞って
質の高い内容が話せるようになります。

聞いてくれる人がいて、
話す機会が何度も与えられれば、
声量や間合いも自然とコツがつかめてきます。

両者の違いはたかが声なんですけど、
この差は大きいですよ。

具体的にどう気をつけたらいいか?
・相手の目(または口元・顔)をしっかり見て話す。
・語尾をはっきり明瞭に話す。
この2点に気をつけるだけでもかなり
違うと思います。

混んだ居酒屋で「すいませーん」と店員さんを呼んで
声が聞こえるかテストしてみてもいいですね。

2005/10/24