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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第19回 夢みたいなこと

学生時代からの友人Sちゃん。去年の春に会ったとき、
「進路のことで相談があって・・・・・」と話し出した。
彼女は卒業以来、OLさんをしていた。

「あの、、、夢みたいなこと言っていると
思われるかもしれないけど、、、、、、。

わたし、花が気になってしょうがないの。
花を見るたびに、
花に関わる生活をしたいとおもうの。
フラワーアレンジの分野で、憧れの先生がいて、
そういう人みたいになりたいの、、、、。
でも、そうなるのは本当に狭き門だし、
数年間華道を習っていただけの自分は、ほとんど
素養がない状態だし、自信もないの。

ばかみたいだよね。
『そんなゆめゆめしいこと言ってないで、
地に足つけて生活しなさい』とか、
言ってもらったらなんだか諦めがつく気がしてね」

うーん、どう応えますかね。

はっきりいって、他人事だったら
「いいじゃないの、花の仕事、すてきじゃないの。
Sちゃんにぴったり。」
とか言っちゃってもいいんだけど、、、
(門外漢から見ても、
アクや水仕事で手が荒れちゃうことや、
花や水桶を運ぶ重労働などが、
彼女にそぐわない気がしていて、、、)
それは無責任だろう、、、とおもって、もうすこし、
彼女の「想い」や「持っている情報」について
開陳してもらうことにした。

・花に関わる仕事で将来的にどうなりたいのか。
・いまの自分はどの位置にいるのか。
・いまの自分が将来像に近づくには
 どういうステップがあるのか。

・就職先としてはどういうところを考えているのか。
・その業界の大きさや待遇。
・スクールに通うとしたらどういうところがあるのか。
・学費や期間、卒業後の進路フォローの有無。

・理想の進路に進む上で、現在の職業を維持する
 「メリット」「デメリット」は?
・理想の進路に足を踏み入れた場合の
 「メリット」「デメリット」は?

・憧れの先生というのは、
 どんな方でどんな経緯でどんな活躍をしているの?

などなど、思いつく限りの質問をしてみました。

2005/09/11