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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第181回 達成後の豊かな気持ち

以前に書いた夢ノートの続きになります。

私にはある『目標』がありました。

しかし、強く熱望しているからこそ
「叶わなかったらどうしよう」
「自分にはそれは無理なのではないか」
と不安に思う気持ちも強く、
ノートに書いたくらいのことで安心もできなくて、
かといって努力や頑張りで
ナントカなることでもなくて
心細い気持ちを抱えたまま
指をくわえて時が流れていくのを
待つしか、術がないときがありました。

無理に「きっと大丈夫!」と思い込もうとしても
どうしても「でも……」と、
同じくらいの強さで不安な気持ちが
暗くたちこめてくるのです。

あぁ、この不安な気持ち、心配な気持ち、
よろしくないなぁ。。。。


ちょっと発想を変えて
「この『目標』が叶った時、叶った後、
どんな気持ちになるかな?」と
具体的にイメージしてみました。

<うれしい、豊か、安心、ハッピィ、ウキウキ、
自信がつく、寛容になる、安定した気持ち、
ニコニコしている、焦りがない、活き活きしている、
充実している、キラキラしている、楽しい、
楽になる、くつろいでいる、etc.>
という心の状態がイメージできました。

そうそう、そもそも、
そういう気持ちを味わいたいから、
その手段として『目標』を掲げたのでした。

そのことに気づいてから、
手段である『目標』に振り回されて
不安を感じることはバカバカしく思えて、
前述の、『目標』達成後の心境を
一足お先に楽しむようになりました。

その『目標』について思いを馳せるたびに
それが達成された時の心境を
繰り返し、繰り返し、イメージし、
そのイメージの中に自分を投影するのです。

そうなんです、心配ないんです。
きっと『目標』は達成できるし、できた暁には
こういう豊かな気持ちに満たされるんです。

それがわかってから、
努力や頑張り、
自分側の都合でどうにもならないことにも
不安なく向き合うことができ、いい調子です。

おかげさまでその『目標』も
もうすぐ―もっとも適切な時期に―
達成できることが、ほぼ確実となりそうです。

仮に……仮に、
その『目標』が達成できないとしても
私としては充分その「達成後の豊かな気持ち」を
疑似体験させてもらったので、悔いはありません。

2006/02/20