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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第179回 自営業と会社員と3

そういう私が長じて会社員になって
カルチャーショックはいろいろありました。
たぶん、先祖代々(?)サラリーマン家庭ならば
当たり前のことでも、
私にとっては驚愕の事実!っていうことが。


例えばお給料のこと。
定額だ!
もらえる金額の上限がはっきり決まってる!
良くても悪くても、頑張ってもサボっても、
同じ金額なんて、おもしろーい。
自営だったら景気悪いときはもろに被る代わりに
良いときは良いように反映される。
しかもベアだとか定昇だとか、
不思議な概念がいっぱい。


例えば公休日と有給休暇のこと。
くっきりしっかり休める日があるんだ。
しかも営業日でも有給とって休んでいいんだ。
へ~。
ある会社では面白い慣例がありました。
退職予定者は年度末に有給消化して、
しかもその有給の最後の1日は
新年度にかかるようにして、
自動的に支給される新年度の有給休暇も
引き続き消化してから、退職することに。
こうすると約2ヶ月間、職場に通わずに
2か月分の給料を得ることができます。
こんな無茶な仕組みを、会社が自ら作るなんて
おもしろいな~、と心底思いました。


例えば新卒社員採用のこと。
大学を休ませてまで、呼びつける採用試験。
へぇ~、授業をサボるような学生が欲しいの?
不思議で不思議で仕方ありません。
好き好んで、即戦力のない新人を採って
数ヶ月に渡って(給料払いながら)研修してる、
というのも驚き以外の何物でもありません。


他にも経費の考え方とか
福利厚生とか各種手当てとか
小さなことから大きなことまで
私にとっては「会社」というものが
いまだに不思議ワールドです。

会社員世界では常識的なことのようですね。


私の身内は自営業ばかりですから
「あんたは本当にいいご身分ね。
そうやって9時‐5時でお勤めしてれば
有給もボーナスももらえるんだもんね。
あくせく働いてる私たちよりよっぽど良いわ」
と呆れ顔でうらやましがられています。

2006/02/18