戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第177回 自営業と会社員と1

私は、学校を卒業してから
数年間、会社員生活を送ってきて
もしかするとこれから先も
会社員生活を続けるかもしれない状況です。

当たり前のことかもしれないけど
私にとっては少々戸惑いのあることなんです。
勤まっていることが意外でもあります。

自営業と会社員と
どちらが良いとか悪いとか
優劣をつける気はありません。

ただ、自分の周りの大人たちは
ほとんど(親戚も近所の人たちも)
自営業で暮らしを立てている人がほとんどで、
『サラリーマン』の人が身近にいなくて、
その生態がほとんどわかっていなかったから。

ざっと見回してみると
小学校の同級生の8割がたは自営業の家庭、
残りの2割がサラリーマンでしょうか。
しかも、その2割さんはすこし遠いところから
通っている方が多く、あまり遊ぶ機会もなく。
ご近所の幼馴染はどこも自営。

自営っ子たちの家の様子はこんな感じです。
生活時間帯は商売中心。
子供の出入りは裏口や通用口、
ちょっと小汚い感じで
ダンボールが積んであったり、
荷物が出してあったりして雑然。
業者さんや従業員さん達が
出たり入ったり。
正規の営業時間でなくても
電話などがかかってくればいつでも
両親はお仕事モードです。

それが当たり前と思って育ってきたので、
たまーに、サラリーマン家庭の子に
お呼ばれしてお邪魔すると
きれいなマンション、
掃除の行き届いた室内に、
お花かなんか飾ってあって、
お仕事をしていないお母さんが
手作りのお菓子を用意してくれてたりします。

お城みたーい。
なんて優雅な生活なの?

お父さんが週に6日
(当時は土曜も出勤、半ドンでした^^)
会社に通うと月給がもらえて
こういう生活ができるってことでした。

会社ってすごいところなんだな。
会社に通うと
こういうお城みたいなきれいなところに
優雅にすめるんだな~。
ママが一日中家にいるなんて
すごい上流階級なんだろうな~。
私たちとは別世界だな。

と、ちょっとした誤解を含みながら
遠巻きにサラリーマン家庭を
眺めていたのでした。

2006/02/16