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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第162回 故事4 無友不如己者1

『子曰く、忠信を主とし、
己に如(し)かざる者を友とすること無かれ。
過てば則ち改むるに憚(はば)かること勿かれ。』
先生は言われた
「誠実さと信義とを 第一にして、
自分より劣ったものを友人とするな。
過ちがあれば、ぐずぐずせずに改めよ」と。
(孔子「論語」より)


最初の部分も最後の部分も
全くその通り!だと思うのですが
真ん中の部分がよくわかりません。

孔子さんにあって聞いてみたい。
「己に如かざるものを友にするなかれ」
って、どういう意味ですか?

朱に交われば赤くなるとも言うように、
悪い影響を与える人といるよりも
良い影響を与える人といるほうが
自分のためになる、ということを
言いたかったのでしょうか。

それにしても
友人にどうやって優劣をつけるのでしょう?
あの人は自分より劣っているから付き合わない、
あの人は自分より優れているから付き合う
——そんな判断をするのが
賢いというのでしょうか?

賢いつもりかどうかわからないけれど
ずいぶん寂しい考え方。

しかも、これだと、いつまでたっても
自分と同等の人としか付き合えません。

自分より劣った人を自分が避けて
自分より優れた人からは避けられる、、、
己に如かざるものだから。

なんか、狭くないでしょうか。

どんな人でもどこかの部分は
自分より優れた部分があるはずです。
どこかの部分が劣っているということに
目を取られて、他の部分に
学ぶべきことがあるってことを
見落としてしまいかねないのでは。

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1月6日第136回で登場した彼も着替えて!新年を祝っています。
2006年1月31日撮影

2006/02/01