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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第124回 身分相応

私はブランド物に興味がありません。

いえ、絆創膏はJohnson&Johnsonに限る、
という程度のこだわりはありますけれど、
カバンや財布など、いわゆる高級ブランド物、
いまは持つつもりはないんです。

理由は、分不相応だと思うからです。

分不相応にもほどがあるかもしれませんが
自分は中学生ごろにブランドバッグを
持ち歩く環境にありました。
修学旅行にも、当然のように
高級ブランドの日本未発売とかの
十数万円?のボストンバッグを
もって行きました。

でも。
重いです。ファスナーも端まで開かないので
出し入れがしにくい。仕切りやポケットがない。
使いにくい。

翌年は、違うブランドの。値段は同じような。
軽くて口が大きく開くものを選びましたが、
やはりポケットがなくて、荷造りしにいくい。
丈夫と評判のはずの素材も
もろくて長持ちしませんでした。

その翌年は、値段は1/10以下のお手ごろ品。
軽くて丈夫な素材、大きく開くファスナー、
各所にあるポケット、
抜群に私のニーズを満たしてくれました。

こういうブランド物は、運転手付の車に乗って、
荷物運ぶ人がついて、
荷造りしてくれるメイドさんがいるようになって、
持つべきものなんだな、とつくづく思いました。
自分で持ち運び、
自分で荷造りすることを考えたら
賢い選択とは思いません。

高級ブランド物は、
相応しい生活をするようになってから
持つようにしよう、と思いました。

いまだに運転手もメイドも
つける生活になっていないので
当分はお預けです。

ヴィトンのバッグ持ってバスに飛び乗るとか
シャネルの財布持って特売のネギを買うとか
そういう感覚の人にはなりたくないと
おもっています。

124.JPG
セントラルIFCと皇后広場のツリー

2005/12/25