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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第122回 いやになったら辞めればいいる

自分がハッピーに仕事を続けられるのは
ひとつには
「嫌になったらいつでも辞めればいい。
自分がやりたいからやっている仕事だ。」
と強く思っているからだと思います。

そのためには、
経済的な裏づけがじゅうぶんあることです。

就職してはじめに意識したことは
月給の3ヶ月分を貯めることです。
これは、退職から転職、収入の途切れる期間が
一般的に3ヶ月は見ておく必要があるからです。

月給の1/3を貯めることができれば9ヶ月で
月給の1/4を貯めることができれば12ヶ月で
月給の1/6をためることができれば18ヶ月で
『いつでも辞めることができる自由』を
手に入れられるわけです。

これが手に入らないうちは
仕事がいやでも、上司がいやでも、
辞めたらすぐ自分が困るわけですから
辞めるわけにはいきません。
我慢しなくてはいけないわけです。
嫌な仕事を我慢して続けなきゃいけない毎日。

そんなの、考えただけでつらくなります。

いったん、この金額が手に入ってしまうと
いやになったら辞める自由がある
→それでも辞めないのは、自分が続けたいからだ。
自分の意思で、自分の好みで、ここにいるからには
『責任を持って仕事に邁進しよう』
『変な人がおかしな事言ってきても気にしない』
『やりたくてやっているんだから、趣味みたいなものよね』
と、ずっと気持ちが楽になります。

『いやだろうが、つらかろうが、
何があっても続けなきゃいけない』
と思いながらやっているよりも
『いやになったらいつでも辞められる』
と思いながらやっているほうが
精神衛生上かなりプラスです。

だから、就職してすぐの頃には
意識してその貯金を作りました。

122.JPG
TSTマルコポーロのクリスマスツリー

2005/12/23