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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第101回 女性の視点???

私が働いていたところは、
女性のお客様が出入りすることの
多い営業所でした。

もともと、会社から観葉植物が2〜3鉢
用意されていて、置いてあったのですが、
他の営業所を見ると
その観葉植物さえも水遣りを忘れられて
枯れたままだったり、元気がない状態でした。

顧客である、健康な家庭を持つ女性達が
枯れた観葉植物を放置している会社を見たら
「細かいところに行き届かないんだな」
「優しい心遣いは期待できないな」
「無神経なのかな?」と不安感を抱いても
不思議はありませんよね。

「枯れた観葉植物を置いておくのは
営業的にマイナス。
水遣りや手入れは『暇なときにやること』
ではなくて、立派な業務、
営業サポート活動でありうる。

さらに、予算が許すならば、
月に2000〜3000円経費をかけてでも、
季節に合った花が、受付や窓辺にあれば
訪れる方(おもに主婦)たちには
『あら、いいですね〜』『きれいね〜』
と好感を持たれ、話題が広がり、
信頼関係を築く、ひいては顧客単価アップや
紹介増に有効に働く」

ということを上長と確認しまして、
実行に移しました。

実際、思ったとおりの効果があがって、
作戦成功、というところです。

視察に来た、他営業所の人たちは花に気がつくと
「やっぱり女性がいる営業所は違いますね」
と感心して帰っていきました。

でも……自分は女性としたら
正直あまり花に興味ないんですね。
手入れも行き届かないし。
顧客層を見て、営業戦略的に花を導入したのですから
「女性の視点」というよりは「営業的視点」
だったと思います。

「男性だから気がつかない、女性だから気がついた」
ではなくて
「営業的視点が不足していたから気がつかない」
のではないかな、、、と思ってしまいます。

実際自分がしたことは
園芸を趣味にしているパートの主婦の方に
予算と主旨を伝えて一任しただけです。

2005/12/02