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夫は日本、私は上海(伊勢利子)

第42回 いいこともあれば、悪いこともある!

何かを手に入れると、何かを失う
というのが世の常ですよね。

日本と欧米の教育を
交互に受けた娘が手に入れたものは?
あるいは失ったものは?

よかったこととは?欧米での生活体験で
身に着けた考え方や文化でしょう。

考え方も幅が広く豊かになっています。そして、そのような力は
生活を支える仕事(収入)にもしっかりと繋がっています。

悪いところは?というと・・・
私はまったく思いつかないのですが・・・
夫はときどき私に話します。

「娘がもう少し近くにいたらなぁ~」って。。。
いまでもドイツに住んでいる娘を思っての
父親の気持ちでしょう。

あっ!もう一つありました。
漢字をときどき間違うこと。それと「ことわざ」をいうときに、
ときどき訳がわからなくなっています!

欧米のお母さんにも育てられた娘は
いわゆる日本人の島国根性
というようなものはいっさい感じられません。

人生の中で、うちよせてくる大波・小波を
柔軟に、しなやかに乗りこなしている娘が
私はときどきうらやましくさえ思えるのです。

若いうちに様々な異文化を体験していると
受け入れる度量も大きくなり、
常に「なんとかなるさぁ!」という気持でいられるのですね。

これが娘が得たいちばんの成果かもしれません!
私はというと、異文化体験の真っ只中!
まだ、まだ人の目を気にしながら生きています。

「こんなことしたら・・・恥かしいなぁ~」
「人にわらわれるんと違う?」
な~んて、毎日思っている自分がほんとっ、情けない!

若くない人?の異文化体験は
なかなか成果が上がりませんね~。

でも、いつでも異文化体験ができる、
いつでも変われる自分がいることを
ただいま発見中で~す!

2007/06/21