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夫は日本、私は上海(伊勢利子)

第38回 日本の中学生には戻れない?

NZでの学校生活は、最初は1年のつもりでしたが、
娘のたっての希望で2年間にもなりました。

日本へ帰国したのは、日本の中学3年生の3学期
まあ、こんな時期に日本に戻ることになるなんて。。。
いたし方ないのです・・・NZの学年末なのですから。。。

この時期は日本国じゅうの中学生が
いちばん殺気立っていて、難しい顔をしている
大変な時期でしょう?

そんな時期に娘はノコノコと帰国。
娘の外見も中身もそのころには
すっかりNZ風になっていました。

耳にはピアス。長い黒髪にはパーマが。。。
何本かの指には、指輪が・・・

もう、それだけで日本の中学校では大騒ぎ!
すごい不良みたいな人が
NZの学校から帰ってきた!って。

英語はぺらぺらだけれど・・・
校則をまったく無視している
すご~く悪い子に自然となってしまいました。

担任の先生も、忙しい時期に余分な仕事が増えて
も~うたいへん!って感じだったと思います。

娘を立てれば、他の生徒に示しがつかず・・・
他の生徒を立てれば、娘から「どうでしていけないのですか?」
「私の指輪がそんなに、みんなの迷惑になっていますか?」
と食ってかかられるし。。。気の毒な先生。。。

まわりの生徒たちは、地元で評判のいい高校へ
入学するために猛勉強!みんなといっしょでない娘が
気に食わないのです。目ざわりなのです。

娘は帰国当初は、まったく元の中学校へは
なじめず・・・親としてもそれは、それは
毎日見ているのが辛いでした。

でも、そうこうしているうちに、帰国子女枠で地元高校へ
なんとか滑り込んでからは、ずっと気分的に楽になりました。

校則もずっと緩和され、楽しい高校生活が
また、始まりました。でも、NZであれだけ得意だった
数学だけは、もう高校時代はず~っと落第寸前!(笑)

英語は?というと、娘自身も英語がぺらぺらなんだ!
ということに日本へ帰ってきて、はじめて気がついたみたいです。
じゃべれないまわりの高校生が不思議?どうしてみんな話せないの?

まるで浦島太郎のように。。。いや、ちょっと違うかな?
南の島で2年間も遊んでいたら・・・
白髪頭になっていた・・・では、なくて
英語がぺらぺらになっていた!ということですね。

2007/05/13