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華南で働く(大道寺健)

第16回 中国正月事情−深せん編

旧正月の休みに伴って、日本に帰省していましたので、
掲載がしばらく滞ってしまいました。お詫び申し上げます。

さて、私は2004年、2005年の旧正月を深せんで過ごしました。
私は、深せんの中心地に住んでいたのではなく、蛇口と言う
中心地から車で30分位離れた所に住んでいました。

蛇口と言う所は、緑が多い等、街全体が比較的きれいで
整っており、日本人を含めた外国人が数多く住んでいる場所です。
聞くところによると、中国でも有数の外国人居住地区だそうです。

2005年の旧正月の1日前、つまり大晦日ですが、私の会社は
その日まで勤務だったので、疲れていたこともあって、
マッサージに夜の10時ぐらいに行きました。

ところが、もう閉まっています。普段は、24時間営業で、
いつ行っても開いているのに、大晦日の晩は早く閉めたようです。
仕方がないので家に帰りましたが、その道中にあるお店も
ほとんど閉まっています。22時ぐらいまではほとんどの店が
開いているのに、大晦日は特別で早く閉めるようです。

そう言えば、人通りもほとんどありません。人も車も少なく
木枯らしが吹くなか、寂しい、寒い思いをしながら家路に
着いたのを覚えています。

さて、夜が明ければ、旧正月の始まりで、上海のように
喧しいぐらいの爆竹が打ち鳴らされるかと思いきや、
昨晩の寂しい状況そのままに、何もありません。

爆竹も鳴らなければ、花火も打ちあがりません。本当に上海と
同じ中国かと思うほどの静けさです。確かに、爆竹の音は
少しだけ聞こえますが、それも1,2時間に1回程度の頻度です。
本当に静かな正月で、拍子抜けです。

これは、公安局が中心となって深せんで爆竹を鳴らすのを
禁止しているのが最も大きな原因です。
公安局もただ鳴らさないようにと通達するだけでなく、
爆竹や花火の類の販売も禁止して、正月の爆竹を
禁止していますので実効性はかなり高いです。
北京では、10数年ぶりに爆竹が解禁されたそうですが、
深せんでは、例年同様静かな正月だったようです。

ただ、深せんも広いので、私が以前住んでいた蛇口地区では、
上記のような状況でしたが、今、住んでいるところでは、
聞くところによると、盛大ではないもののそこそこの花火や
爆竹が打ち鳴らされていたようです。


次回から、「中国人とは?」と言う企画で掲載していきますので、
今後ともご愛顧の程、お願い致します。

2006/02/07