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華南で働く(大道寺健)

第7回 就職活動期 4

前回の登録の後、私は中国語の学習に励みました。
その成果が現れたのか、約1ヵ月後には簡単な日常会話を
話せるようになっていました。少しは、自分の中国語にも
自信が出てきたので、以前登録した会社とは別の会社に
登録に行くことにしました。

急いで登録に行く理由は
もう一つあり、この頃は収入がなく、所持金が
少なくなっていく一方でしたので、
早急に職を得たいと言う気持ちもありました。

就職斡旋会社を探す方法ですが、私は、フリーペーパーを
用いました。今の上海では、フリーペーパーも次々に発行され
10冊程度になっているようですが。

2003年、年初の上海では、フリーペーパーは、
4,5冊程度発行されていたのでしょうか、
よく見かけたのは3冊程度でした。そのフリーペーパーの中に、
就職斡旋の会社は常に広告を出しています。私は、
その広告を見て、問い合わせをして、登録に出かけました。

フリーペーパーの中の広告には、大体6,7社の広告が
出ていたと思いますが、その中から、登録会社数が
物を言う世界だと思ったので、まず日本でも名の通った大手
及び登録数が多そうと思われる会社を選びました。
その次の基準は、感覚ですね。広告から受ける印象等で
選んだと思います。

そして、冒頭に戻りますが、以前の登録から約1ヶ月が過ぎ、
別のB社に登録に行くことにしました。

B社は家に近く、徒歩で10分ぐらいのところにありました。
エレベーターを降りて、事務所に入りましたが、何か雰囲気が
あまりよくありません。

面談で応対してくれたのは、女性でしたが、年齢は私と
同じぐらいの方だったでしょうか。色々聞きたいこともあったのですが、
盛り上がりに欠ける面談になってしまいました。我々のウマが
合わなかったと言えばそれまでなんでしょうが、
彼女の仕事に対する姿勢や熱意に私は疑問を感じ、
私も程々に話を合わせてただけで、意義のある面談には
なりませんでした。

B社に対する私の評価は、会社として活気がなく、
熱意に欠け評価できるものではありませんでした。
以前お話した会社に比べ落差が激しく、同じ業界の会社でも
色々あるんだなと思いつつ、B社からの紹介は
あてにできないなと思い家路につきました。

2005/12/16