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夢の上海(チャイひめ)

第30回 チャイひめ流 東大寺の歩き方2

今回はいよいよ、奈良の大仏様のいる大仏殿へ進みます。

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三月堂の前の道から、石段を下りていきます。
大きな木に囲まれて、静かなところです。

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国宝に指定されている、梵鐘(ぼんしょう)と鐘楼。
梵鐘は東大寺創建(750年頃)当時のもの、鐘楼は鎌倉時代のもの。
日本三大名鐘の一つである、鐘の音は荘厳な音で、音が長く響き、いい音色を奏でるそうですが、通常一般観光客は鐘をつくことはできません。
鐘の別名は「奈良太郎」。親しみのこもった名前ですね。
ちょうど大仏様の左耳に梵鐘の音が届く位置にあるそうです。

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大仏殿を取り囲む回廊が見えてきました。
見えてきても、ここから大仏殿入り口まで行くのにもうひと歩き。
大仏殿の敷地は広いのです。

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威風堂々とした、東大寺金堂(通称:大仏殿)。
大仏殿は平安末期に平重衡の焼き討ち、戦国時代に松永久秀の焼き討ちに合い、現在のものは1700年頃に建設されたもの。
創建当時の7割に縮小された大きさだそうですが、それでも世界最大の木造建築であることはご存じの通り。
ちょうど大仏様のお顔の位置に窓があり、お盆とお正月の時のみ開かれ、遠くからでも大仏様のお顔が見られます。

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大仏殿の前に何気なくある灯籠。
「金銅八角灯籠」と言われ、東大寺創建当時のもの。
日本最古の金銅灯籠で、高さが4.8mもあり、国宝に指定されています。
大仏様のために天平時代の最先端の技術で作られ、舞い踊る美しい天女が施されています。
雨ざらしの上、何の表示もないので、普通の人はこの天平時代の宝物の前を素通りしてしまいます。

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奈良の大仏さま。
正式なお名前は、盧舎那仏坐像(びるしゃなぶつ ざそう)。
高さ15mのお姿は迫力があります。

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東大寺ウォーキングの旅もいよいよ最後。
南大門の金剛力士像(鎌倉時代、運慶快慶作)。
筋肉隆々の金剛力士は左右に一体ずつあり、南大門を通ろうとする悪霊をにらみをきかせて防いでいます。

東大寺ウォーキングの旅、いかがでしたか?

2006/09/25