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夢の上海(チャイひめ)

第8回 浙江商人の誇り

こういうお話があります。
1000万元あればあなたは何をしますか?

上海の人は「500万貯金して、残りの500万で家を買う」
内陸部の人は「全部貯金をする」
浙江省の人は「友人からさらに500万借りて全額投資する」
と答えたそうです。

話をしてくれたのは、浙江省を基盤として活躍する
家具工場のオーナー社長で、彼は超大金持ち。
高級車に御殿のような家、工場も各地にたくさん持っています。
コネを使った中国式錬金術で、着実にお金を儲けてきました。

この話で彼が示したかったのは、浙江商人の在り方でしょう。
広い中国の、どことも違う浙江商人の豪胆な気質。
中国でも有数の豊かな土地で豊かに暮らす自分たちへの誇り。

「江南(ジャンナン)」という、地方を表す言葉があります。
元々は、長江より南の地方、という意味でしたが、
一般的に上海、浙江省、江蘇省のあたりを指します。
江南と聞くと、中国中の人々が、
温暖な気候、肥沃な土地、輝く雄大な大河をイメージします。

それに加えて、現在は長江デルタとも言われる
経済的にも発展した、富める所というイメージもあり、
豊かな土地に憧れた東北や内陸の人々が、遠路はるばるやって来ます。

浙江省は大きな産業都市や商業都市を多く抱えています。
寧波、紹興、杭州、温州、海寧、義烏、嘉興、湖州、台州・・・。
自分たちを誇りに思うほどの、浙江商人たちの富の源は、投資。
リスクをものともせず、果敢に投資をして富を得てきました。

家具工場の社長は言いました。
「まず1000万元を作ることが大事。それまではとても難しいが、
後は富が富を呼び、お金がどんどん増えていく。」と。

興味があったので、
社長がどのように基礎の1000万元を作ったのか聞いてみました。
「家業(家具の会社)をしながらの投資」だそうです。
投資だけではダメ、家業だけでもムリ、両立してこそ、だと。

タネ銭を作り、自分の仕事をしながらの投資。
う〜ん、邱先生の言ってることと一緒だな・・・と思いながら、
大金持ち社長のおごりの豪華な食事(カニ!エビ!フカヒレ!)を
ガツガツ食べていたチャイひめです。

2006/02/18