戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 散歩しながら(ぼうちゃん)

散歩しながら(ぼうちゃん)

第21回 新聞テレビがつまらない

海外でのテロ内乱や天変地異のとき、
まず在留邦人のことから

報道するニュースがありますが、
いつも変な感じがします。

違和感というか、
もやもやした気持ちになります。

知り合いの安否が気になるのは
人情の自然ですから
いけないというのではないですが
何かひっかかる。

もちろん同国人の安否は気がかりです。
でも、
革命的な出来事が起きている国

たとえば先日のエジプトの報道をするときに、
日本からの観光客のコメントは
それほど緊急性の高いものなのでしょうか。

NHKの7時のトップニュースが、エジプト騒動のとき、

日本人が空港で足止め!!

とのコメントから入りました。

ウ-ム
そこから入るかなあ?
驚きましたね。

そんなやりきれない気分で人のブログを読んでいたら
まったく同感の意見がありました。

NHKニュースは
中東の一大事たるエジプトの扱いがあまりにも小さすぎる。
報道局の編集姿勢に疑問符あり。
日本人の意識を鎖国的にする装置になってしまっている。
そして、意識高い人はネットに流れる。

日本人の安否について。
それは「当然最優先されるべきだ」という言い方では語らない方がいいように思う。
その出来事が起きている当の国の人々への配慮として
当然なのではないか。

もし、日本で大地震が起きたときに、
ある国のメディアが、
「日本に在留しているわが国民の安否」
からニュースに入って、
「では、次はスポーツです」
ってなったら、
日本のメディアはずいぶん内向きだなと思うだろうし、
決してよい感情は抱かないだろう。

わが意を得たりです。
よくぞ言ってくれました。

近頃なんとなく
新聞やテレビが本当につまらなくなってきたと
感じていましたが、

こういう報道が原因のひとつだと思いました。

2011/02/23