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散歩しながら(ぼうちゃん)

第118回 死ねば死にきりか

吉本隆明は
すごく親鸞を買っていて

中世の宗教家のなかで
親鸞がいちばん偉いと言っています。

特に精神について語ったときに
いちばん偉いと言います。


生死は不定(ふじょう)である、
ということ。

つまり、
死をこうだと決めてしまうのは
いけないということです。


誰がいつどこで
どういう病気で

どういう死に方をするかは
一切わからない。

はたからわかるはずはないし
本人もわかるわけはない。

だから、そういうことについて
言うのは無駄であると

親鸞の言葉に共鳴しています。


『死ねば死にきり』

本当にそれは人間の死の問題ではなく、
自然の一部の問題にしか過ぎなく、

自然をどう考えるかが
問題ということです。


吉本さんや親鸞の
この死に対する考え方は
胸にしまっておき


日頃の気功瞑想では

自分はどういう考えになるのだろうかと
意識してやっています。

言葉にできるようになったらまた書きます。

2012/03/29